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☆言葉とモチーフの弊害


既に共同住宅には外国からの居住者も存在する。それだけではない、ホテル・旅館等の観光施設や学校・研究所等も同様で、滞在者が外国人の可能性もあります。

言語でいうなら、手話の必要性も出て来る。

手話にも国際基準やローカルルールが混在すると聞きます。

会話もさる事ながら、避難誘導等の案内掲示物・イラスト標示には「英語」が必要でしょう。裏面には読み方を振っておき、日本語でも意味を書いておきます。

せめて描かれている英単語程度は、クチにできる様にしておくと、なお良いですね。 

ただし、モチーフとなるものにも、各国独自のマーク表示もあるのでこれも弊害の恐れあり!

カラー表現にも日本とは違う色意味があることも気にしておこう。


被災地で使える色の心理効果

本文:ミヤモトユカ

色には相手に与える特定のイメージや無意識に働きかける心理効果があります。

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《これから災害救援ボランティア活動に参加する方へ》

ボランティアの活動内容別にオススメのカラーをまとめましたので避難所に赴く場合の衣食住(衣類や救援物資、持参するグッズなど)を考える際に参考にしていただければ幸いです。

 

★災害救援ボランティア 活動内容別オススメカラー

1)物資の搬入、配布(救援物資の荷下ろし、仕分け、整理、配布)

 

積極的な行動に駆り立て、気持ちを前向きにしてくれる赤。アドレナリンの分泌を促し、元気になれる色なので力仕事に最適です。さらに赤に囲まれていると感覚的に時間の経過を早く感じる傾向も。心理的体感温度を高めるので、寒い現場での作業にも向いています。

 

2)清 掃(避難所やトイレの清掃、ゴミ収集)

 □白 

清純と無垢、清潔感を感じさせる白や清涼感を与える青がよいでしょう。ただし、白は汚れがない(汚れが目立つ)ことから不安や緊張を覚えます。白を使う場合は、暖かみのあるオフホワイトやアイボリーがオススメです。

 

3)炊き出し(食事の用意)

 橙 ピンク

自律神経に作用し食欲増進に効果があるオレンジ。テーブルウェアなどに活用すると食事もおいしく感じられます。また、ピンクは食べ物を甘く感じさせるので、甘みが足りないお菓子でもピンクの器に盛りつければ満足感が味わえます。

 

4)情報収集(必要物資や関連情報などニーズ収集)

 

青は誠実、冷静、思慮深さなどをイメージさせ、信頼感や説得力を感じさせる色です。集中力を高める効果もあり、気持ちを落ち着かせる沈静効果に優れているので冷静な対応が求められる仕事にはピッタリです。

 

5)その他

介護ピンク  

ピンクは女性をイメージする色で優しい気持ちにしてくれます。高血圧、疲労感を緩和する作用もあるのでマンパワーが活躍する場面には特に有効です。また、安らぎや調和のイメージを持つ緑もオススメです。青も副交感神経に働きかけるため、リラックス効果が高く不眠症状を和らげると言われています。

 

ex.)レクリエーション緑 

安らぎを与え、ストレスを和らげる緑は癒しの色と言われており、リラックス効果が高く、気持ちを穏やかにさせてくれる効果があります。また、光に一番近い色の黄も、明るく外交的で陽気なイメージがあるので、楽しい場面で使うと効果的です。

 

ex.)メンタルヘルスケアピンク 青 紫 茶 グレー

人々の安心感、優しさを感じさせる柔らかいピンクや水色、精神的な疲労を軽減する淡い紫などがよいでしょう。安定感や落ち着きを与える茶やグレーもオススメです。

 

※色はこれに限ったものではありません。

 

住まいに関する色のマメ知識

色には「感情がある」と言われています。

暖かい・寒い、軽い・重い、派手・地味、興奮・沈静といった多くの人々に訴える共通の認識があるのです。

色の性質を理解して住居にうまく活用すれば、気持ちよく過ごせる空間が作れます。ほんの一例として、暖かさ・寒さの温度感について居心地に影響する色のはたらきをご紹介します。

 

■ 暖かい色

インテリアの色の大半は暖色です。一般的には、ベージュやクリーム色といった高明度(白っぽい)・低彩度(地味な)色で演出されています。

赤、橙、黄など暖かさを感じる暖色系の色でまとめられた空間は、住人が集まる公共スペースに最も適切です。明るく安らげるので開放感もアップします。

ex.)玄関、リビング、ダイニング、子供部屋など

 

■ 寒い色

居住空間に冷たさや寒さを感じる寒色系の色を使うと気持ちの鎮静作用が認められます。

緑青、青、青紫など寒色でまとめられた空間は、気持ちを落ち着かせて集中力を高める効果があると言われています。リラックスしたい場所、物事に集中したい場所で使うと効果的です。

ex.)書斎、勉強部屋、寝室、絶対安静の患者がいる部屋など

また、色は心理面と深く結びついているので自分の潜在的な深層心理を伺うカラーセラピーも有効です。

今回の震災で被災された方々も、抱えている胸の内、たくさんあることとお察しします。色でご自身の本当の気持ちを吐き出すこと、見つめ直すことができます。メンタル管理にぜひご利用ください。

 

以上、ささやかではありますが、色の持つパワーとメッセージ力が微力ながら被災地の方々の支援に繋がればと思います。


ミヤモトユカ  http://adamas-inc.net/color/

カラーアナリスト。カラーセラピスト。自宅でパーソナルカラーサロンを開業しているほか、

家業のグラフィックデザイン事務所で主にDTPを担当。

A・F・T 1級色彩コーディネーター取得。趣味はフラ。


ご紹介したカラーセラピーは仮設住宅だけではありません。避難所でも活用できるのです。色の使い方やインテリアの配置、植木や植物といった物も実は隠れた生活支援なんですね。

プレハブ造りであれば、夏の陽避けにアサガオなどでグリーンカーテンを作ったり、それらの世話をする事でポジティブになって行く方も居られる事も事実なのです。ここから先は皆さんで是非とも形にしてみて下さい。

 

防人 司


★アメリカではバッジにカラーバーを採用し、色の組み合せで意味を持たせている。ただ、平民には読みとる事が出来ない為、周知させられない。

 

★色別けが必要と思ったのは、名前がわからなくても役割がわかれば瞬時に依頼でき、近づいてきてくれる。現場での手間を省く事もできると思ったからです。

統一するには時間がかかるかと思いますが、通常時でもカラーカードさえ準備しておけば、後は名前を書き込むだけ。ネームプレートに入れれば仕上がる。生きる人にもトリアージが必要なのです。

 

先ずは「何ができる人?」をクリアする手法とはなるでしょう。

それと、避難所や仮設住宅にもカラーコーディネートの手法で、精神を安定させる必要も出てきます。

 

被災時期によっては、暖かみが感じられたり、涼し気になったりと、仮設住宅では囲みが出きる事で、プライバシーの保護はクリア出来る反面、以後に独りを実感する事で、人のふれあいを求めたり、逆に自ら命を絶つ方もでてくるのも事実なのです。

前ページのお部屋への色使いを参考にしていただき、リラックスできる様にご配慮下さい。後半の「生き残った方の命が危ない」に続きます。

 

国内でも言葉の弊害が!

 

私は東北弁が聞き取れません。

 

北陸3県をみても、まったくと言って良いほど発音に違いがあります。

 

京都府や兵庫県では、日本海側と内陸側ではまったく違っていますし、そう考えると、他県支援する際には地名(読み方)どころか、日常会話自体に壁があるのかもしれませんね。

 

しかし、文章を書く時は皆さん方言は使わない様ですが、これをなんとか会話に転じる事が出来ないものか?そう感じる瞬間があります。

 

かといって、方言では心情を込めて使う言葉もあるでしょうし…。

これらを理解できるのは、やはりその地に生ける方なんでしょうね。

 

その為にも、その地に「防災人」をこさえておきましょう!


消火器は「火を消す道具」 外国人にやさしい災害用語集

2011年1月16日12時11分

 

「消火器」は「火を消す道具」、「給水」は「水をもらうこと」――。

 

被災時に外国人に情報を伝えるには、外国語よりも分かりやすい日本語が効果的だと、青森県弘前市の弘前大学社会言語学研究室が「『やさしい日本語』版災害基礎語彙(ごい)100」を作った。阪神大震災の起きた17日に合わせてホームページで公表する。

 

用語集作りでは、1983年の日本海中部地震と95年の阪神大震災で被災した児童の作文集をもとに、使う頻度の高かった災害用語100語を選んだ。そのうち日本語能力試験1、2級以上のレベルの47語について「やさしい日本語」への言い換えを併記した。

 

例えば、「大震災」は「大きい地震」、「懐中電灯」は「手に持つ電気」とした。声に出して耳で理解できるか、外国人20人に聞き取ってもらうなどチェックもした。

 

阪神大震災で大勢の外国人が災害情報から取り残され、2次被害の危険にさらされたことが今回の用語作りのきっかけとなった。

 

同研究室の佐藤和之教授は、「緊急時に外国人を避難所へと誘導したり避難生活での最低限必要な情報を伝えたりするには、英語などへの翻訳に時間をかけるより日常的に使う簡単な日本語の方が早く、さまざまな母語の人に対応できる」と言う。

 

同研究室は、被災時に自治体や消防、ボランティア団体らがラジオ放送や防災無線を使って情報を流したり、外国人向けの防災ポスターを作ったりする際に用語集を活用してほしいと期待する。

 

 

佐藤教授は「災害時などでも外国人には英語など外国語で伝えないといけないという日本人の先入観があるが、できるだけやさしい日本語を使うことで十分に助けられる」と話している。(西川迅)


確かに「文字標記」では特に英語圏の方には伝わりにくいだろうね!

影絵マークでイメージできるか、欧文表示を組み合わせるかしないとスムースに誘導出来ないだろう…。