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☆防犯と防災・福祉では意を反する事がある


「市販本と情報が違うのはなぜ?」と良く言われます。

市販本は「防災のみ」を考えて書かれていますが、民間防災は防犯と防災の両立、プラス福祉者(要援護者)にも対応しなければなりません。

 

防犯面では、手口と防御法の総てのをお伝えする事が出来ません。

特に盗犯では、防御法を記載すると更にそれを乗り越えて、侵入を試みる族が出て来ます。

盗犯vs防犯は知恵の闘いです。意表をついた対策を公表すれば、盗人側はそれに対抗してきます。まるでウィルスとワクチンの様なものですネ。

◆非常持ち出し袋は仕舞う方より、目立つ場所に吊り下げている方が多い様です。しかも、その袋の中には預金通帳やハンコといった、貴重品を入れている場合もあり、もし私が泥ボーなら、どこを探すより真っ先に非常持ち出し袋を盗んで行くでしょう。

 

◆ガラスの飛散防止フィルムについても、「災害用」を貼ったが為に、音を立てずにガラスが破られたりと、貼るならば防犯用を使用するようにお勧めしています。ただし、助けに入る側もある事も知っておいて下さい。

 

◆被災宅のメッセージボードも、目立つ所に貼り出せば『このお宅は留守だ』と言う事が判断され、隣近所まで同様に貼り出されていれば、この一帯は『留守』である事が伝わってしまいます。

そうなれば、時間をかけてでも侵入を許してしまうことでしょう。

 

◆福祉界で特に在宅介護では、要介護者を1Fに寝かせています。しかし、自然災害上、1Fには土砂や水が入って来たり、押し潰される危険がある為に上階を安全区域と推奨しています。

 

このように、防災と防犯・福祉の世界では「意を反する事」がありますので、『総合的視野でのアドバイス』となる様に構成しています。

 

共通して言えるのは、「これを行っていても【100%の安心】を得る事ができない」事。完璧はないのです!

すなわち対策は「一重ではいけない」と言うことなのです。

では二重目、三重目の策は?と言うと、必ず身近にアイディアが転がっています。

 

専門業界ならではの着眼があってこそ見出せる!そう感じていますし、これも穴だと言う事なのです。

是非、それらを一緒に見つけだしてみましょう!!!

 

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着眼と言えば、お店にも同じ事が言えます。

ガラス陶器店では見栄え良くディスプレイされていますが、揺れで落下!

再剥離テープを底面に貼っておくだけで、軽減出来るのですが…

着眼する事の大切さは、お店が次の日からも営業ができるか?!につながる事なのです。いわば、対応力と対策力ですね。

 

それから近年では、自治体と民間事業所との災害時協定を結んでおられます。しかしながら、その事業所自体が安全対策されていないと無意味ですよね。

そのお店の品を災害時に提供する事となっていても、倒壊して使い物にならなかったら??果たして、あてにしてても良いのでしょうか?

2011年2月に発生したNZ地震時の酒屋さん